碓氷峠・めがね橋

国の重要文化財
旧国鉄・信越本線の横川駅と軽井沢駅の間にあって、今は廃線となった碓氷第3橋梁(めがね橋)は明治26(1893)年に竣工しました。 赤いレンガの4連アーチ橋で、山あいにそびえる川底からの高さは31m、全長91mあり、使用された煉瓦は約200万個に及び、国の重要文化財に指定されています。

交通の難所・碓氷峠
交通の難所だった碓氷峠、その峠を超える為に採用されたのがラック式鉄道の1つである「アプト式」です。 アプト式を取り入れ、26のトンネルと18の橋梁を建設することで、難所だった碓氷峠を挟む横川~軽井沢間の鉄道が開通可能となり、高崎・直江津を結ぶ路線(後の信越本線)が完成しました。 このめがね橋はその時に作られた橋梁の1つなのです。  18基の橋梁のうち第2~6橋梁が残っていますが、その中でも第3番目のこのめがね橋が有名なのは、レンガ造りの橋では日本最大だからでしょうか。

橋の設計
イギリス人技師のパウナル (Charles Assheton Whately Pownall)と古川晴一が設計、開業直後から強度不足による変形が指摘され、竣工の翌年に耐震補強名目で橋脚・アーチ部の双方に対する大掛かりな補強工事が実施されました。

廃線後「アプトの道」
その後、信越本線の電化を経て1963年(昭和38年)に新線が建設され、アプト式鉄道が廃止されるまで使用されました。現在は横川駅からこの橋までの旧線跡が遊歩道「アプトの道」になり、橋上の手すりや国道18号へ通じる階段などが整備されています。

めがね橋591x189

[参考資料]
・Wikipedia「碓氷第三橋梁」
・安中市ホームページ(碓氷第三橋梁 通称「めがね橋」)